境界杭を探す
「境界杭」とは、隣の土地や道路との境界を示すために打ち込まれた杭のことを言います。杭と杭の間を結んだラインを「境界標」と呼び、この範囲内が所有地ということです。
境界杭は、測量士や土地家屋調査士といったプロに測量を行ってもらい、隣地所有者の立ち会いと承諾により設置できるものです。地面に埋まっているため、土に埋まっていたり草で隠れていたりする可能性もあります。
地積測量図を確認する
境界杭が見つからない場合は、法務局に問い合わせて「地積測量図」を確認しましょう。
「地積測量図」は、土地の境界線確定測量を行った際に、土地の登記簿謄本に備え付けるもので、一般の人であっても誰でも取り寄せられます。
しかし、すべての登記に地積測量図が備え付けられているわけではなく、過去に測量が行われていなければ、登記簿謄本を取り寄せても境界線がわからない可能性もあります。
土地の測量を依頼する
地積測量図が存在しない土地の場合は、専門家に依頼して土地の測量を行うこともできます。測量を行うのは、「測量士」または「土地家屋調査士」です。
測量士は境界測定の専門家で、専用の道具を使用して境界を確定しますが、登記までは行えません。登記手続きも依頼したい場合は、土地家屋調査士に依頼しましょう。土地家屋調査士は、境界確定後に登記まで行うことを前提として測量を行うため、測量士に依頼するよりも専門性が高いと言えます。
土地家屋調査士に測量を依頼する場合は、約40~50万円という高額な費用がかかります。
しかし、土地の境界線を巡ったトラブルは非常に多く、場合によっては裁判に発展する可能性もあります。特に土地を売却したり相続したりする場合は、境界線を確定したうえで所有権を変更しましょう。
土地の境界線はプロに依頼して確定しよう
土地の境界線は素人には判断が難しく、間違った判断をしてしまうと、あとあとトラブルに発展してしまい苦労することにつながります。
「どこに相談したらいいかわからない」「書類の見方がわからならい」といった場合には、まずは街の不動産会社を探しましょう。
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